東京から福岡市天神に移住し、2014年8月にはウミーベ株式会社を設立したカズワタベさん。オフィスも福岡市西区今宿の海辺を一望できる『SALT』にも立ち上げから関わりました。東京都心と自然豊かな今宿という対照的な2つの場所で働き、感じたこととは。地方で起業することや働く環境、働き方について聞いてみました。

—まず、事業内容を教えてください。

釣り場情報を調べられるスマートフォンアプリ「ツリバカメラ」と、釣り情報ニュースサイト「ツリホウ(釣報)」の運営です。釣りとIT、デザインを組み合わせた分野に特化して事業を行っています。

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—東京から福岡に移住されたのはなぜですか?

東京にいた頃は主に渋谷で働いていたんですが、オフィスで作業していると窓の外を見ても隣のビルの壁だったりするんですよ。さらには外に出ても人が多くてリフレッシュできません。移住先として福岡を選んだのは、ご飯が美味しくて、空港近く、家賃も安い、人口密度が高すぎないなど、住環境としての総合力が高かったからです。とてもバランスがいいんですよ。

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—福岡で釣り関連の事業を始めた理由は何ですか?

福岡に移住してきたときに事業プランがいくつかあったんですが、大抵は東京の方が成功率は高い。例えば大手企業への営業が重要になるような事業であれば、当然大企業が集中してる東京の方が有利ですよね。でも西日本は人口に対する釣り人の割合が高い上に、釣り具メーカーさんの大手も集中しています。この事業内容なら西日本でもやれると思いました。

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—今宿にオフィスを構えた経緯を教えてください。

釣り関連の事業をやると決めたときから、海辺にオフィスを構えたいと思いウミーベ株式会社という社名にしました。それに適した場所を探している中で、中心街からも近く、最寄駅から海辺が近いということで紹介してもらったのがこの今宿という場所。天神までも電車で20分ほどの距離で、東京の感覚だとそんなに遠くないんです。この場所はとても気に入ってます。

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—好きな場所で働くと、仕事への影響もありますか?

環境は仕事のモチベーションや発想に大きな影響があると思います。また、企業カルチャーにも関わってきますよね。東京の環境でもモチベーション高く働ける人もいますが、僕はこういった場所が合っています。
パソコンさえあれば仕事できる職種でしたら、そのときの気分や状況に合わせて仕事場を選べてもいいのではないでしょうか。こういった選択肢を増やすためのコストも、今後さらに低くなっていくでしょうし。