石田さんは会社との交渉を経て、2016年5月からリモートワークを始めました。東京の本社から地元である九州に戻り、海の近くで働きたいと選んだ仕事場は福岡市西区今宿にある海辺のシェアオフィス『SALT』。会社員としてのリモートワークとはどのようなものでしょうか。
—会社に所属しながらリモートワークをされているそうですね。業務内容は何ですか?
現在は美容などライフスタイルに関する情報を掲載しているウェブメディアのエディターをしています。文章や写真を全国にいるライターさんに依頼して、あがってきた記事を編集&構成する業務を中心に、アクセス解析ツールを用いた分析やそれに基づいたコンテンツ企画、広告記事のディレクションなども担当しています。
わたしの場合は、リモートワークといっても朝9:00に本社のチームメンバーとのミーティングから勤務終了までずっとSkypeで繋がっているので、『SALT』にいながらも、常に本社の同僚と話しているかんじですね。
個人的にはやはりせっかく福岡にいるので、福岡での取材記事を増やしたり、福岡のクライアントとのお仕事も広げていけたらいいなと考えています。
※石田さん担当媒体:Woman Wellness Online
—リモートワークをしていて不便に感じることはありますか?
もともと本社で一緒のチームで働いていた人たちとは、お互いの仕事の進め方や得意分野もわかっていますし人間関係もできているので、リモートで働くようになっても特に不便は感じませんでした。
ですが、福岡で働くようになって担当するメディアがひとつ増え、そのチームの人たちは本社で働いているときも組んだことがないメンバーばかりだったので、やりづらさを感じることはありました。私の場合は月に1度東京本社に出張させてもらっているので、その時に会ってしっかりコミュニケーションを取ることができ、何度か会ううちに掴めていったかんじですね。
—月に1度本社の同僚と顔を合わせるのであれば、連体感も維持しやすいですね。
はい、実際に顔を合わせる機会があることがとても大きいです。チームの中で自分が担うべき役割が明確になりますし、自分が必要とされているということも感じられ、モチベーションにも繋がります。私だけ福岡で働かせてもらっているので、本社にいるときよりも会社に貢献したい気持ちは強くなりました。ただプロセスを見てもらえる機会は少ないので、結果は数字でしっかり出さないといけないと感じています。
会社からは「福岡で人を増やして規模拡大するのもアリ!」と言ってもらえたので、ウェブエディター業務に興味がある方はぜひお声がけください。(笑)
—都会から離れた『SALT』で働いていて、暮らしも変わりましたか?
東京にいるときに比べたら満員電車に乗らなくてよいだけでも心の余裕が全然違いますね!住んでいるエリアも基本的に海しかないのですが、だからこそ暮らしの中でのクリエイティブ要素が増えたと感じます。例えば通勤時間が短縮された分、料理は自分でつくろうとか、ネイルサロンがないからセルフネイルが得意になったりとか(笑)。
天神までも今宿からだと20分ほどでいけて、終電も意外と遅くまであるので、そういう意味でもとても気に入っています。